人生100年時代に突入。長寿命化した今、定年退職後、如何に充実した毎日を過ごし、悔いなく人生を生きる事ができるのか。それは、定年退職直前ではなく、もう少し手間、つまり50代手前から考えを巡らせ始めても遅くはない。思考をまとめるのは、時間が必要だからだ。
では、セカンドライフを充実させるための要素とは、一体何なのだろうか。
超私的に、4つの切り口(セグメント)から、考察してみたい。
1.セカンドライフの小さな仕事が生き甲斐に変わり、健康超寿命化を促進させる。
定年退職後は、仕事をせず、のんびり気ままに生活したい、と思う人は大勢いるだろう。今までなら、それでよかっただろうが、今後は、難しい時代に突入する。理由は、少子高齢化に伴い、働き手が少なくなるので、現場仕事(介護職、サービス業、販売業など)の成り手がいなくなる可能性が高くなり、サービス自体受けられなくなる時代が、やがてくるからだ。特に地方は、急激に生産人口が減少し、お金を払っても、サービスをする側の働き手がいないため、需給バランスが取れなくなる事態が想定される。
では、どうすればこのような局面を打破できるのか。それは、定年退職後の若年高齢者が、給与10万円前後の小さな現場仕事をこなすことで、日本経済に貢献することである。
現役時代は、立身出世、給与アップといった会社人生観に縛られていた人も多かったと思うが、役職のない平社員は40代後半から、役職者でも概ね役職定年を迎える50代後半ごろには、そういう会社人生観に基づいた働く意義を見失う転機が、訪れる。要は、現職のやりがいを失うということである。
では、現職のやりがいを失うことは、その後の仕事のやりがいを失うことになるのか。
答えは、ノーである。
定年退職後、現役時代と比較して、責任のない、拘束時間の短い、規模の小さな仕事に就くことで、仕事のやりがいを見出せるのだ。
現役時代の仕事と比較して、かなり小さいの規模の仕事に就くことは、自身のプライドが許さないだの、やった事がない仕事だからだの、拒否の姿勢をとる人も出てくると思うが、それは違う。
現役時代の仕事と比較しなければならないのは、己の体力の衰えと責任の大きさである。24時間戦えますか?の時任三郎のリゲインCMよろしく、もはやフルタイムで働くことは、いくら若年高齢者といっても難しい。
また、現役時代と同じ責任を背負わされては、こちらも長続きしないだろう。無論、子供の養育費がかからないタイミングならば、今月の給料はなんとか残業代もマックス稼がなくては・・・、など現役時代に自分に課していた給与金額ノルマも必要ない。
せいぜい、月10万程度、4~6時間程度の仕事を週に何日かこなすことで、家庭以外の己の場所を設ける事ができる。職場を通じて、新たな人とのつながりができれば、仕事のやりがいを感じながら、セカンドライフを送る事ができるだろう。
また、仕事を続けることは、生活のリズムを整えられるばかりではなく、対人関係や仕事からくる良い緊張感が持続される。気ままな生活とは違うが、その分、謙虚に生きられる。暇な時間がない分、効率よく人生を送る事ができるのだ。
では、どうな仕事がセカンドライフに向いているのだろうか。
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2.耐震等級3でかつ快適な温熱環境の高気密高断熱住宅でヒートショックを防ぐ
65歳以上の高齢者に多いのが、入浴中に意識を失い、そのまま浴槽内で溺れて亡くなる不慮の事故だ。ヒートショックと呼ばれている。毎年11月から4月にかけて多く発生し、厚生労働省の人口動態総計(令和3年)によれば、交通事故死亡者数2,150人に対し、約2倍相当の4,750人もの高齢者が、浴槽内での不慮の事故によってい亡くなっている。若かりし頃は、寒かろうが暑かろうが、関係なくスポーツや趣味に熱中できたものだが、年齢とともに、急な温度差による血圧の変化によって、意識を失い、事故に巻き込まれてしまう。
では、どうすればヒートショックを回避し、快適で健康的な生活を送る事ができるのか。
それは、夏は涼しく、冬は暖かい「高気密高断熱住宅」に住まうことだ。
高気密高断熱住宅とは、家全体の断熱を強化し、気密を高める(家の隙間を極力無くす)ことで、丸ごと魔法瓶のようなお家の事を指す。つまり、玄関やリビング、浴室や廊下、各居室を一定の温湿度に保つことで、ヒートショックが起きない環境を作るのだ。無論、南海トラフ地震に対する備えから、許容応力度計算による耐震等級3も必須。そういったお家で生活することで、体の負担を減らし、快適で健康寿命を延ばす事ができる。
3.セカンドライフにおける趣味の重要な意義
現役時代から、趣味を持つことは良いとされているが、セカンドライフでは、その重要度がさらに増す。スポーツや山登りなど、体を動かす趣味は、健康を維持させるのに適しているし、楽しい仲間と趣味を通じて、時間や行動を共有できるのは、己の居場所を家庭外で確保できるといった、心の健康面でも重要なためだ。
また、仕事の時間が大幅に減る(残業時間や休日出勤などがほぼ無くなる)ので、余暇時間が多くなる。暇な時間ほど、無駄な時間はないので、より趣味を持つ重要度が高まるのだ。
超私的には、セカンドライフの趣味として、ゴルフをオススメしたい。
何故なら、極度の体力や筋力が必要ではない上に、飛距離がスコアに直結するスポーツでもないからだ。言い換えれば、ボールが飛ばなくても、己が非力でも、コースマネージメントと安定したスイングを身につければ、一定のスコアでプレーする事ができる。雄大な自然を感じ取れるゴルフ場のコースを、じっくりと、安価な平日料金で回る事ができるのは、セカンドライフゴルフの醍醐味だろう。
まずは、ゴルフスコア100切りを目指したい。100切りは、ゴルフを最も楽しく回るバロメーターの一つ。そこから更に、90切り、80切りへの挑戦は、皆さんに委ねたい。
4.セカンドライフでもあって困らないのがお金
公的年金+小さな仕事による10万円前後のお給料 以外にも、あって困らないのがお金だ。
今や、皆さんがよくご存知のインデックス投資。その代表格であるS&P500や全世界株などは、トランプ大統領の関税発言(2025年4月現在)で、大幅下落。年率4%ルールで取り崩していくのが、インデックス投資の出口戦略と言われているが、この状況下で取り崩していくのは、並大抵のリスク許容度の持ち主でないと、中々難しい。
そこで、超私的にオススメするのが、日本の高配当株だ。
日本の高配当株は、年率に換算して約4%の配当金を、株主にもたらしてくれる。つまり、最大の資産額を目指すのではなく、気にせず生活や趣味に使える配当金をもたらしてくれる日本株を選定し、安定的な配当金収入の獲得を目指す。
何故、日本株なのか?
為替の影響がない上に、経済大国4位の日本を、世界基準で支える、超優良企業がたくさんあるからだ。日本国民なら、是非、自国の超優良企業の株を購入し、応援したい。
ただ、投資に絶対はない。紹介はするが、購入から運用までの一連の流れは、あくまで自己責任であり、「あの人が紹介していたから買ったのに、無敗になった。どうしてくれるのか?」などの他責は、一切受け付けない。
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