理想の間取りに出会うことは、なかなか難しい。
私の場合、2社目の工務店で理想の間取りに出会うことができた。しかし、住み始めて、1年が経過すると、「玄関はもう少し小さくした方が良かった」「篭れる和室が一つ欲しかった」などなど、修正点が出てくるようになってくる。つまり、机上では理想の間取りであっても、「住み始めて分かること」が出てくるのだ。
自分でイチから考えて、間取りを作成するのは、素人には難しいことは、従前に紹介した。
では、住み始めて分かることを、いかに少なくすることができるのか。
それは、
- 1.間取り例(できれば、建設予定の敷地面積に似た)を沢山見る
- 2.1の間取りから、生活動線を想像し、こうすればなお良いというシミュレーションを重ねていく。
これに尽きる。ここから、超私的に付け加えるなら、
- 3.干渉を受けない(篭れる)部屋を必ず一つ作る
これは、声を大にして言いたい。
1.間取り例(できれば、建設予定の敷地面積に似た)を沢山見る
理想の間取りに出会うためには、まず家族の日々の生活にあった間取りをシミュレーションしたい。ただ、想像だけでは具体像が見えてこないので、週末の折り込みチラシに掲載せれている間取りや、Instagram、Pinterestに記載されている間取り集を、まずは読んで、眺めてみることが重要だ。
そうやって様々な間取りを見ていくと、明らかに違う感情が出てくるのが、自分でも分かるようになってくる。それは、ワクワクするのか、ワクワクしないのか、である。
ワクワクする間取りは、その間取りで生活することへの喜びを感じることができる。要は、「住んでみたい」と思わせる間取りが、令和の間取りである。
では、昭和の間取りとは何なのか。
昭和の間取りは、ワクワクしない間取りのことである。今住んでいる家の間取りとよく似た間取りで、部屋ごとに独立しており、生活動線がなく、今住んでいる間取りとよく似ているため、建て替えてまで住んでみたいと思わせる何かがないのだ。
例えば、自邸のボツプランになるが、セカンドステージの1社目の工務店と2社目の工務店がアップしてきた1Fの間取りを見比べてほしい。
★1社目の工務店ボツプラン

★2社目の工務店ファーストプラン

両者の違いは、
- 1.玄関から洗面所を兼ねた只今手洗い、ウォークインクローゼットへの生活動線
- 2.2階への階段の位置と効果的な吹き抜け
- 3.和室とウォークインクローゼットの回遊性
が圧倒的に違う。図面を引く設計者のセンスの差が、ワクワク感の差につながるのだろう。
では、どんな間取りが参考になるのだろう。
オススメは、清家修吾さんのインスタグラム コラボハウスの間取りだ。
https://www.instagram.com/p/DKENNIoovIm/?hl=ja&img_index=1
様々な敷地面積や形に合わせて、平屋、2階建てなど、様々な間取りプランが記載されている。その中で重視したいのが、ワクワクする間取りである。家族それぞれの生活動線を想像し、より生活しやすい間取りはどういうものなのか、考えるだけでワクワクする間取りから自邸のヒントを得て、自分の理想の間取りに落とし込んでいけば、より後悔のない間取りになるだろう。
ちなみに私の場合、この数多の間取り集の存在は、自邸建築後に知ったため、早期に知っていれば、また違った間取りになっていたと思う。ブログ読者の皆さんには、是非早期にこの間取り集の存在を知っていただき、活用いただきた。
では、全館空調を意識した間取りはどういうものなのか。次回見ていきたい。