ゴルフとの出会いは、今から約25年前。社会人1年生で、接待にも必要だからと、当時の上司の甘い言葉に誘われて、最初は何気なく始めたのがきっかけ。しかしこれが苦難と希望の始まりなるとは・・。
サントリーレディスオープンで有名なジャパンメモリアルCC(兵庫県)で行われた会社のデビュー戦で、219というトンデモスコアをたたき出し、「やめてまえ」と上司から一喝。
また、スクラッチという名の「握り上納金8万円」(記憶が定かでない)が巻き上げられ、社会人としての洗礼を浴びてしまう。絶対やめたろうと思ったものの、このままではやられっ放しやから、これまた見返してやると一念発起。あれよあれよという間にハマってもた。
当初は、懸命にゴルフ練習場に通い、時には打ち放題で1日800球打ち込んだことも。
ただ、努力してゴルフ練習場でいい球筋を打つことができても、中々スコア100を切る事が出来なかった。悔しくて、ゴルフバック毎、池に沈めたろかい、と何度思ったことか。
どうすれば、100を安定して切ることができるのか?随分と悩んだもんだ。
その時、丁度今から20年前ほどに出会ったのが、マーク金井さんだった。
マーク金井さん曰く、平日は室内で毎日スイングの練習をし、週末にショートコースやハーフラウンドをプレーすることで、生きた芝の上で、安定したスイングと頭を使ったコースマネジメントを習得すること。
これを読んだ時、ホンマかいな?と思ったのは、今でも鮮明に覚えている。
ただ、今のまま練習を続けても、スコア100切りが達成できないので、騙されたと思い、試しにやってみると、どうだろう。半年ほど続けてみた結果、阿山カントリークラブ(三重県)にて、スコア98でプレーすることができたのだ。それは、ドライバーが良かったとか、アイアンが良かったとか、その日のスイングの調子に左右されない、コースマネジメントに基づいた、しっかりとした根拠があったのだ。
その日以降、スコア100以上を叩いたは無い。ゴールデンバレー(兵庫県)、パインレーク(兵庫県)といった、強烈な難コースも、何とか凌いで、100叩きを免れることができた。
また、ゴルフはスコアの達成感と並んで、もう一つの大きな魅力がある。それは、雄大あな自然の中に、自己を置くことが出来る、壮大なスポーツだということだ。
日々の仕事のめんどくささ、うるささから解放され、ゴルフコースの雄大な自然から放たれる、澄んだ空気、草木の香り、鳥の囀り、また頭上輝く太陽から降り注ぐ元気エネルギーを感じ取れる。
また、踏みしめる足の裏から感じる何とも言えない芝生の、四季を通じて変化する柔らかさ、逞しさ、それら全てを感じ取り、「生きててよかった」と心から思える自分がコースに立っている事。
50代手前になった今ですら、何物にも変え難いもんやなぁ、とつくづく思う。
一度きりの人生。始めることに遅いということは無い。やりたいと思ったその時から始めればいいだけ。
やるからには、是非100切りゴルフを目指してみませんか。