100ヤード以内のショットやグリーン周りの転がしアプローチ、パットの出来不出来は、間違いなくスコアに直結する。ボギーで上がれるのか、ダボを叩いてしまうのか、はたまたパーをゲット出来るのかは、その後のスコアメイクの流れにも影響してくるので、必ず週一ペースでプレイしたい。その際に気を付けたい事は、まとめると6つある。
- 1.ゴルフクラブを4本に限定する
- 2.2度打ちしない
- 3.1球で回りきれるよう精一杯頑張る
- 4.様々なアプローチを試してやってみる。
- 5.練習とはいっても、全てボギー以上で回れるよう、トラブル回避を主題として、精一杯頑張る
- 6.終了後にパターとアプローチ練習を復習も兼ねて行う
上記内容だ。一つずつ見ていこう。
1.ゴルフクラブを4本に限定する
私の場合、パターとSW、9Iはレギュラーメンバーだ。
グリーンまで3ヤードから60ヤードの距離はSWで、専らグリーンの真ん中手前を狙って打つと決めている。9Iは専らグリーン周りで使用。グリーンすぐ脇で花道や芝の抵抗が少ないところからは、専らパターでアプローチをするが、ラフにかかったり、パターで力感を調整して寄せるのが困難と判断した時は、パターよりも縦突進力のある9Iを使用すると決めている。
後の1本は、プレイするコースや試したいクラブなどで日々変わり、青葉山ショートコースではPWや6Iを、ケースバイケースで選択している。
少ない本数でショートコースを回るメリットは、同じ番手で芝の上からボールを打つ回数が増え、自分の確率の高い攻めパターンが構築できる事だ。
つまりコースマネジメントがシンプルになり、攻め方に自分なりの得意パターンが確立される。これを本コースでプレイする時に生かしていけば、本番の為の練習になる。
2.2度打ちは絶対にしない
人間はどうしても自分に甘くなりがちだ。ショートコースを1人で回っていて、誰も見ていないなら失敗したことは無しにして、同じところからもう一度打つ・・・。そしてナイスオンして、パーを取る・・・。でも、やっている本人が一番気付いているはず。それやってても意味ないがな・・・。
ゴルフは打ち直しの無いスポーツ。OBなら2打罰、池に入れたなら1打罰、林に入れたなら実質1打罰で外に出すペナルティが、全てのゴルフファーに等しく課せられる。本番で結果を残せるよう、普段からのショートコースの練習でも、本番と同じにしなくては意味がない。なので、1打の重みを普段から感じ、大トラブル回避するにはどうすれば良いのかを考えながらプレーすることが、非常に重要だ。
3.1球で回りきれるようにする
これも非常に大事な決め事だ。
ボールをなくすことはスコアに大きく響くペナルティに直結する。なので、私はエースボールでプレイしている。1球あたりの値は張るが、「失くしたら勿体ない」という思いと、アプローチやパターの距離感も含めた感覚を、芝の上からの練習で養っていきたいからだ。このドキドキ感の中でのプレイを、練習の時から実践することで、本コースの痺れる局面でのプレイ時に、確実に役立つこと間違いない。
4.様々なアプローチを試してみる
100切りできなかった若かりし頃はアプローチはSWで上げて、止めて、寄せるのが一番と思い、練習場で必死になってやったもんだ。
でも、どれだけ練習しても、プロのようにピタッと止めきれるアプローチはなかなか習得できず、時間と労力の無駄遣いと気がついたのは、30代前半の頃。そんな中、ショートコースをプレイする中で、色んなアプローチを試した結果、パターや9Iの転がしアプローチの方が、単純にミスの少ないアプローチだと理解するに至る。体感して理解できることは、この上ない成功体験で、かつモチベーションアップにもつながる。
5.練習とはいっても、全てボギー以上で回れるよう、トラブル回避を主題として、精一杯頑張る
安定100切りゴルファーにとっては、いかにボギーを重ねられるかがポイントだ。ショートコース9Hでパーを3つとっても、ダボが4つではボギー以上のスコアで上がることができない。
パーを3つとる事よりも、ダボを打たないようにするためにはどうすればよいのか、という思考回路にたどり着くまで、少し時間がかかるかもしれないが、ゴルフ練習場ではなく、生きた芝の上から練習できるショートコースをプレイすることで、実際に体感した上での理解に繋がった。トリプルを叩いた日には、どこでパーを3つも取るかなんて、コースマネジメントを理解した今では、厳しすぎる現実を直視することになる。
また、安定スコア100切りを目指すゴルファーにとって、同じボギーでも踏ん張ってのボギーと、パー逃しのボギーの2種類がある。
踏ん張るボギーの数が多くなってくると、それまでにダボを叩く可能性のあるミスをしてはいるものの、地力がついてきた証拠だ。また、パー逃しのボギーは、ショートパットが課題になっているので、次のレベルの扉を開けにかかっている状態に突入している。着実に1歩ずつ上がっていく感じだ。
6.終了後にパターとアプローチ練習を復習も兼ねて行う
私の場合、ショートコースをプレイする前に、練習はしないことにしている。実際にショートコースをラウンドして、グリーン周りから9Iでトップしたり、35ヤードのSWアプローチをザックリしたりして失敗したアプローチやパットなど、課題としてでたプレーを中心に、練習することにしている。ミスがミスとして記憶しているうちに練習すれば、課題が明確になり、何が原因なのかを考えながら、芝の上から1球ずつ練習できる。
ゴルフ練習場では試せないことも、ショートコースでは芝の上からどんどん試すことが出来る。
ショートコースだからといって、甘く見たり、舐めてはいけない。まずは全ホールボギーで上がることを目指そう。
仮に、初めて4ホール目までボギーで回ることができた時、貴方の心臓は、バクバクだろう。「ひょっとしてこのままうまくいけば、全ホールボギ達成!?」だの、「俺の実力は、確実に上がっている」など、己の感情とも向き合うことになる。
しかし、次のホールでダボを叩くと、やっぱりなぁと、少しホッとしている己の存在にも気がつくのだ。全ホールボギー上がりを目標としているのに、ダボを叩いて、ホッとしている自分。ある意味矛盾だが、淡々とプレーし、ボギーを積み重ねることができるようになれば、それは己の感情も、次のステージの扉を開けるということになる。この修練こそが、ショートコースでプレイする本当の意味なのだ。
ぜひ、自宅近くのショートコースで、週1回はプレーしてほしい。半年後のスコアメイクに己自身がびっくりしているはずだ